魅惑のミラTR-XX

「ミラTR-XX」アルトワークスの良きライバルとなったこの車、ミラ・ターボといった方が、しっくりくるかもしれない。とにかく走りを追求したアルトワークスに比べ、不思議とおしゃれな雰囲気を漂わせていた。初代ミラTR-XX(L70V)が登場したのは1985年11月。アルトワークスより一足先に世に出ることになった。もともとあったターボモデルにエアロパーツを装備したこの車は、たちまち若者の人気の的となった。

標準車のミラ自体が、イタリアンな雰囲気を漂わせていたので、エアロで武装したTR-XXは、より魅力的に映っていたのだろう。もちろん走りも凄かった。当初ミラのターボモデルは、ネット50馬力だったが、EFI化され58馬力へ、後に64馬力まで上げられることになる。最近の精錬された足回りとは違う、ロールを抑えた硬い足は、否応なくスポーティーな雰囲気を感じさせた。最近のKカーは、走りに特化したモデルが少なくなっていると言われる。事実サーキットを走ろうと思うと、廉価なセダン系のMT車というのが、定説になりつつある。

でも、エアロ付きミニバンであっても、過給機+鍛え上げられた足があれば、十分なんじゃないか。そんなことを初代ミラTR-XXは教えてくれるような気がする。アルトワークスのツインカム+ターボからは、明らかに見劣りするエンジンスペックだが、販売台数でも、走りでも、決して負けない存在だった。少し肩の力を抜いて、でも間違いなくスポーティー。そんなミラTR-XXは、現在でも間違いなく魅力的な存在である。

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